概要
IPv6も単なる研究ネットワークの時代を終え、政府やマスコミの 力も借りてその将来的な必要性が広く認知されるようになってきた。 現在はIPv6の初期導入期であると考えられ、普及率が
クリティカルマスに達するまでは徐々にデプロイメントは進んでいく。
IPv6は非常に大きな波及効果をもつ技術であり、そのためか 現在、IPv6導入に向けて取り組んでいるさまざまな企業の中でも、 そのデプロイメントの成功シナリオはその企業の数だけある
と言っても過言ではない。しかしながら、これを言い換えると IPv6の長期的なメリットはともかく、企業がIPv6をより推進していく に必要な短期的なメリットについては若干不明確であるという
ことも否めない。
また、世界の各国においてもその産業状況の違いや政府の姿勢などから 想定しているデプロイメントシナリオはかなり違うというのが 実際である。
本セッションでは、以下のような問題をとりあげる。
・想定されるデプロイメントシナリオは?
・どこが突破口になるか? その際の訴求点は何か?
・コスト問題をどう考えるか?
・海外のデプロイメント動向やそのポイントはどうなっているか?
シナリオについてはコンセンサスをとる必要はない。むしろ 各スピーカのさまざまなビューが紹介され、各会議参加者が IPv6デプロイメントを考えるための参考になっていくことを
目的としている。