Gloval IPv6 Summit Japan

背景

 インターネットは、IP という通信規約によって支えられています。現在の IPは、そのバージョン番号から IPv4 と呼ばれています。IPv4 が識別できるのは約 43 億個のコンピュータのみです。世界人口から考えても、これはインターネットが真の通信基盤となるには少なすぎます。

 事実、IPv4 のアドレスは 2008 年ごろに枯渇すると予想されており、現在厳しい制約のもとで割り当てが実施されています。アドレスの枯渇を緩和するために、NAT が普及しましたが、そのためインターネットの本来の機能が失われました。

 インターネットの基本原理は、end-to-end 通信と双方向性です。これは、中間の機器に縛られることなく、誰もが自由に通信できることを意味しています。NAT は、この基本原理を破壊したために、現在のインターネットでは、自由な発想によるアプリケーションが出現しにくくなっています。

 アドレスの不足を解消するには、アドレスの総数を増やすのが自然な解決方法です。次世代の IP である IPv6 では、天文学的な数のアドレスを提供し、NAT を不要にします。そのため、インターネットにその基本原理を取り戻すことができます。

 IPv6 は、アプリケーションにとってのパラダイム革命です。IPv6 が普及し、end-to-end 通信と双方向性が復活すれば、どのようなアプリケーションが出現するか想像もできません。

 本会議では、世界各地での IPv6 普及の状況を紹介します。また IPv6 が引き起こすビジネスの変化、IPv4 から IPv6 への具体的な移行案についてのパネルディスカッションを企画しています。

 今まで IPv6 を推進してきた立場の人々と、IPv4 ビジネスや運用にかかわっている人々が一同に会し、今後のインタネットとそのビジネスや技術の動向について議論していきたいと思います。技術者、研究者、技術管理者やビジネス企画する立場の方など広くご興味頂ける内容と考えておりますので、ぜひご参加下さい。

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